ただいま・おかえりを英語でなんていう?
2016年11月9日1:41 PM カテゴリー:アクティブラーニング,こどもえいご講師育成プログラム
ただいま・おかえりワークをご紹介します。
対象者:英語講師のたまごたち
つかみ質問:
英語でただいま・おかえりをなんといいますか?
みんなの回答&辞書によると…
ただいま → I’m home.
おかえり → How was your day?
本当でしょうかぁ?
ということで今から、それは本当なのかどうか、検証してみましょう!
配役を決めよう!
4名グループ:
①子ども→お母さん(家)
②旦那さん→奥さん(家)
③営業マン→事務員さん(会社)
*1名ただいま役(①~③で好きな場面を選んでもらって「ただいまー」と言ってもらう)
*1名おかえり役(①~③のどの「ただいま」なのかを推測して、「おかえりー」と言ってもらう)
*残り2名は、オブザーバー
英語にするといろんな「ただいま」「おかえり」が!
グループワーク①:オブザーバーに、今のやり取りを英語にしてもらって英語で発表。
「ただいま~」
I missed you.
I’m tired.
I’m hungry, mom!
I’m back. Is everything okay?
「おかえり~」
Would you like something to drink?
Did you have fun today?
I missed you (,too)!
Are you okay? Take some rest.
Oh, you smell something! Where have you been? Take a bath first!
などなど、状況により、ただいまもおかえりも辞書とは違いました。
どうして、「ただいま・おかえり」というの?
グループワーク②:
問いかけ: (英語圏には「ただいま」「おかえり」と言う文化がありませんが、)さて、私たち日本人はなぜ「ただいま・おかえり」というのでしょう?挨拶だから、意味はない?(帰ってきたらこう言うだけとかの答えでOKなのでしょうか?)英語講師として、こんなことを考える必要はあるのか?
◆ リスペクトの表れじゃないかなぁ。
◆ ただいまということによって、みんなに存在を知らせる行為なんだと思う。
◆ 英語は空気を読む言語じゃないので、自分で伝える言語なんだ!
◆ 辞書のように、英語と日本語は、1対1じゃない。割り切って訳せるもんじゃない。
◆ ただいま。おかえり。たった一言で空気とともに表すことができる文化だから。
◆ 一人暮らしの人でも「ただいま」を言うところから、敷居をまたぐ時の礼儀。礼に始まり、礼に終わる文化である。
じゃあ、これをどうやって子どもたちに説明しましょう?
◆ 決まり文句があるんじゃなくて、状況に合わせていろんな言い方がある。その時々の自分の気持ちを言い表す必要がある。正解はひとつじゃないんだよ。これからいろんな言い方を習っていこうね。
このワークの目的は?
ねらい・気づいて欲しいことは?
①辞書的に置き換えている。日本語を英語に翻訳する時、もしくはその逆も単語から単語に変換するのは、ほとんどが無意味だということ。状況によって、変わってくる。だから日本語の文だけを状況も伝えず英訳してください、と言うのは、無茶な場合が多い。
②言葉を扱う職業につく養成科の人たちに、言葉について深く考えてもらう。
私たち、言葉を意識して使っていないことに気づいてもらう。
相手も自分も同じ言葉を喋っていると決めつけあっている。日本語同士でも人によってバックグラウンドが違うと言葉の意味がそれぞれ違う。
もしかして英語で話した方が、たどたどしくなるかもしれないけど、伝わるかもしれない。なぜなら、相手も理解しようとするから。「あなたが伝えようとしているのは、こういうことですか?」と気になるので確認しあうんじゃないかなぁ。
日本語だと当然お互いにわかっている同じことを言っているはずだとなぜか思うことが盲点。
さらに「聞く」という行為も、日本語同士だと相槌をサボる。「ちゃんと聞いてますよー」と見た目でアピールすることが大切。英語だと相槌も必要以上にしっかりとうちませんか?アイコンタクトもしっかりと「聞いてるよ」ってアピールしませんか?
言葉を扱う英語講師として、日本語でのコミュニケーションも、
伝える側でも、聞いている側でも、意識的に丁寧な確認をしながら行ってほしいと願います。
受講生のうれしい感想
◆ 今日のワークショップでは、ただいま、おかえり、を英語で伝えてみました。
相手、状況、背景によって、いろんな言い方があり、興味深かったです。
単語から単語にただ変換するのは無意味だと感じました。
今日のように、私が英語って面白いなと思った事を、子供達にも伝えたいと思いました。
◆ 「ただいま、おかえり」の授業では、一つに当てはまらない日本語訳の再認識と、
伝わっているかを確認し、他人を理解しようとする気持ちを大切にする大事さを
英語を通して学びました。
「こども英語講師養成科」募集中!
そんな「こども英語講師養成科」12月開講。
ただいま募集中です!
(残念ながら今回最後の開講となります)
おかげさまで
5年間で14回200名以上の子どもの英語の先生を養成してまいりました。
しかし、国の制度が変更になり、残念ながら今回で最後の開講となりました。
ラストチャンスをお見逃しなく!
大好評の見学会は、次回が最後です。
11月15日♪( ´▽`)
残席のこりわずか。
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